サプリメントの選び方の、ポイント(実践編)

いよいよ、実際にサプリメントを選ぶ時に、有用な情報を書いておきます。

サプリメントショップを選ぶ。

私的には、まずこれが大事だとおもっています。通販で買うのも、店頭で買うのもどちらでもいいと思うのですが、一般食品分類のサプリメントの効果効能をデカデカと書いて販売しているお店はどうかと思います。サプリメントの基礎知識の方で少し書いていますが、完全に薬事法違反になります。
にも関わらずこれらの事を堂々とやっているお店は、法律をよく解ってないか、確信犯のどちらかとしか思えませよね。すべてのお店がそうだとは言い切れませんが、この様なお店に商品の質問をしても、まともな答えが返って来なさそうで、私はどうしても避けてしまいます。

ちなみに「栄養補給」・「健康維持」などの表現は問題ありません。
(厚生労働省医薬局長通知「医薬品の範囲に関する基準の改正について」2001.3より)

表示ラベルから、サプリメントを見極める。

皆さんは、サプリメントを買うときに、表示ラベルを見ていますか?
これは、絶対に見ておいたほうがいいですよ。
何故かと言うと、表示ラベルをよく見ることで、そのサプリメントがどんな物か見極める事が出来るのです。

表示ラベルで大事なのが、原材料名の表示です。
原材料名には、そのサプリメントが何から作られているのかを、知ることができます。
原材料名に「ビタミンC」や「ビタミンB1」などの、ビタミンの名前が直接書いてあるものは、ほとんどが合成物です。
天然の植物をそのまま使っている「完全な天然サプリメント」の場合は、グレープフルーツ、アセロラ、レモンなどの野菜や果物の名前が書かれています。
ちなみに、使われている原材料の量が多い順に左から書かれています。

もう一つ原材料名には、添加物についても記載されています。
(本当は無添加がいいのですが、錠剤の形にする為に最低限必要な物があります。)
添加物については、「必要のない物を使っていないか」と「どんな種類を使用しているか」を見極めます。
あまりサプリメントに必要の無い添加物は、香料、甘味料、保存料、防腐剤などですね。
私はこれらが入っているサプリメントは意識的に避けるようにしています。

添加物の種類については全成分表示がされていて、できるだけ天然由来の既存添加物を使っている物を私は選んでいます。
香料や光沢剤、乳化剤などは一括表示が認められていて、「乳化剤」とだけ書けば、どんな添加物を使っているかを表示しなくても法律上問題ないのですが、これが解らないと、文献やインターネットでどんな物か調べる事もできないので、心配性の私は一括表示されているサプリメントは避けるようにしています。

化学的根拠の高い情報を仕入れる。

あなたが購入しようとしている、サプリメントの安全性や効能について、自分で調べたい場合はどうすればいいのでしょうか?

  • サプリメントに、詳しい友達に聞く。
  • そのサプリメントを売っているお店で聞く。
  • インターネットで調べる。

などが思い浮かぶと思いますが、ここで一番大事な事はその情報が科学的根拠の高い情報かどうかを見極める必要があることです。でもこれって、とても難しい事ですよね?

サプリメント先進国のアメリカでは、ビタミンは、もちろんの事ハーブなどの効能、過剰摂取時の副作用、安全性など科学的根拠がしっかりした情報を入手できる環境が整っています。一例を下に書いておきます。

  • PubMed(無料):米国国立医学図書館の文献データベース
  • Cochrane Library(有料):ランダム化比較試験等の情報源
  • NMCD(有料):現時点ではサプリメント情報源のスタンダード的な存在

この辺を見て調べると、科学的根拠が高い正しい情報を仕入れることができます。
この情報の難点をあげると、一部有料の情報がある事と、英語で書かれていて専門的な用語も多く読みにくい事です。
これが苦手な人には、「PubMed」「NMCD」のデータや国内外の文献を集大成し、日本語で書いてある本も、あるので紹介しておきますね。

また、ようやく日本でも、国立健康・栄養研究所がサプリメントの有効性や安全性のデータベースをインターネットで公開しました、非常に有用な情報で、無料で誰でも閲覧できますので、是非参考にして下さい。

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